「図書館の絶景」という言葉は、クリエイティブ司書小宮山剛が日本三大秘境のひとつ椎葉村という絶景に囲まれた環境下で「図書館のなかにも絶景はたくさんある」と気づいたことからつけはじめた、Instagram上のハッシュタグに端を発するものです。この記事では、かつて小宮山自身が撮影したり投稿したりした写真を、2020年夏の時点で総ざらいしています。

早速ですが、椎葉村図書館「ぶん文Bun」の「図書館の絶景」をお楽しみください。

 
(図書館だけど、図書館じゃない。そんな図書館の黎明となりたい)
 
 椎葉村図書館「ぶん文Bun」にたどり着くまでに、こんな絶景もあります。こちらは宮崎市・日向市側から椎葉村へたどり着く際に眺めることができる耳川を「那須橋」という椎葉では象徴的な橋(真っ赤!)から撮影したものです。
 
 (椎葉村図書館「ぶん文Bun」、あるいはKaterie(かてりえ)のお庭!)
 
 (Katerieのロゴマーク)
 
 (ぶん文Bunのロゴマーク)
 
 館内ではぶん文Bunのオリジナルキャラ「コハチロー」がお出迎え。コハチローは椎葉の伝説「鶴富姫伝説」にて鶴富姫と恋に落ちる那須大八郎に憧れる日本みつばち。クリエイティブ司書とは犬猿の仲?だけどいい奴です。年齢、誕生日不詳。
 
 (郷土資料・地域資料を一番メインにもってくる。そのクセの強さこそがぶん文Bun)
 
 (「日本の原風景」な椎葉において、「椎葉の風」と隣り合い日本人の原点を探る棚「日本人の心」)
 
 (「造本の華」と題打った棚には、このような「眺める」ための本が多々)
 
 (ピンチョン全集はやはりこう並べなくちゃ)
 
 (新潮クレスト・ブックスが非常にいい味出しています)
 
 (池澤夏樹さん編纂の河出書房新社版を並べるのって、本好きの憧れですよね)
 
 (ポプラ社さんの百年文庫は、装丁も可愛らしく最高です)
 
 (ヒグチユウコさんのデザインが大好きで、大人の方々にも手に取ってもらいたいところです)
 
 (ヨシタケシンスケさんはやっぱり大人気。思わず考えさせられる、可愛い本)
 
 (そしてtupera tuperaさんも…)
 
 夢野久作全集どん!「未来の夢」の棚にはKaterieのメインコンセプトである「新しいって、懐かしい」をテーマとした本と「夢」という文字が入る本を集めています。まるで夢の中のように時空がゆがむこの棚に、夢野久作文学はぴったりきます。
 
 (神保町でまとめ買いした『日本の写真家』シリーズ)
 
 (神保町といえば小宮山書店さん。小宮山書店さんといえば三島由紀夫全集)
 
 (装丁に凝った本といえば、稲垣足穂の『人間人形時代』)
 
 (芹沢銈介の装丁が綺麗)
 
 (こういう、カバー装丁に凝った本も良いです)
 
 (feat. おさるさん)
 
 (「芸術の彩」は、とても歌舞いている棚です)
 
 (実用書、生活書だってかっこよく)
 
 選書の際どんだけ酒を欲していたんだ・・・?というくらいに酒の棚が充実しています。実は、「椎葉に焼酎以外の酒文化を」と願ってのこと。最初はあまり読まれなくても、今後「本を片手にワイン」とかいう文化を醸成する際にきっと役立つ本たちです。
 
 (凝った漫画カバーも好きです。るろうに剣心!)
 
 (ガスライトが綺麗な夜の図書館「ぶん文Bun」)
 
 掲示物が非常にすくなく、開館までに準備しきれなかったこともあるのですが(笑)これが意外にいい感じかもしれません。お客さんが基本的にはぶらぶらすることを楽しんでくれているように思います。「探す」ではなく「迷う」。本という媒体を使った楽しい迷路で一日中くつろいでくださいね。
 
 (椎葉の絶景。ダム湖100選にも選ばれる日向椎葉湖からほとばしる「閣下の放水」!)

 

今回アップした「図書館の絶景」は、開館準備~開館直後のものです。そのあと既に色々と棚を動かしたりしているので、また新たな絶景が生まれることでしょう。それまではこのコハチローのように、ゆるりとお待ちくださいませ。

それでは、また・・・。

(クリエイティブ司書 小宮山剛)

 

2024年 (令和6年)
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