「日本語」や「日本人」はそれ自体としてあるものではなく、『古事記』や『日本書紀』などを素材に"純粋"なものを求めたものである…。刊行当初から議論を巻き起こしてきた問題の書に新稿を加えた決定版。

内容:近代の批判:中絶した投企. 国民共同体の「内」と「外」. 国際社会のなかの日本国憲法. 遍在する国家. 歴史という語りの政治的機能. 自己陶酔としての天皇制. 死産される日本語・日本人. 「西洋への回帰」と人種主義. 人種主義に関する提言