惑星的批評眼を持つ総勢50名の欧米文学者たちが、研究領域を〈越境・逸脱〉して俯瞰する知のハーモニー。「第一部 特異点としてのアメリカ」から「第五部 限りなく地球的な交響」までで構成する。

内容:はじめに-人文学の未来と批評的想像力 巽孝之著. 異性愛の桎梏 舌津智之著. アサイラム・ファミリー 古井義昭著. 文学するニューヨークのイギリス詩人 圓月勝博著. 一七六〇年五月一日のトマス・ブレイ協会月例会 原田範行著. 幽霊のゆくえ 水野尚之著. 錯乱のコズモポリス 渡邉克昭著. ウィリアム・ゴドウィンのゴシック小説再考 小川公代著. 崇高な「気持ちの悪さ」 阿部公彦著. 被害者と加害者のあいだで 諏訪部浩一著. ブラック・アトランティックへの船出 新田啓子著. ツインタワーの幻影 渡邉真理子著. 「南部史のアイロニー」と太平洋戦争 越智博美著. 幸せになるために 池末陽子著. 現前する無の唯物論 遠藤不比人著. 「文学性」の概念をめぐって 大河内昌著. 誰がために批評家は語るか 中井亜佐子著. デフォー『ペストの記憶』とカント『地震論』 黒崎政男著. 女・性と歴史 後藤和彦著. 一九世紀アメリカ空間を二一世紀に分析する 下河辺美知子著. 代表的批評家30:交響する理論 町本亮大〔ほか〕著 髙尾直知〔ほか〕著 David Ewick〔ほか〕著