ヴァイマール公国での公務を放り出し、長年の憧れであるイタリアへと旅立ったゲーテ37歳。旺盛な好奇心と鋭い観察眼で、ヴェネツィアからローマ、ナポリ、シチリアなどをめぐり、美術や自然、人びとの生活について書き留めた、旅の記録。上巻。