こんにちは。
椎葉村図書館「ぶん文Bun」のクリエイティブ司書、小宮山剛です。

ぶん文Bunには、開館前の時点で約15,000冊の本があります。椎葉村という人口約2,500人の村なのに、これだけ意欲的な蔵書を揃えられたことに胸をはっています!

館内すべての本棚キャパシティとしては約3万冊を見込んでいるためまだまだ余裕があるのですが、それでもなお「面陳(表紙を見せてデザインをアピールするディスプレイ方法)」できずに埋もれてしまう・・・良い本なのに!というものがたくさんあります。

そこでぶん文Bunの入口付近にある立派な杉材の柱状本棚(柱の周りに本棚が巻き付いている)に「クリエイティブ司書の推し本」コーナーをつくりました!

とりあえず初回の選考基準は「棚で面陳できていないけど、これはぜひおすすめしたい…!」という、クリエイティブ司書個人の強い思いと欲望です。こちらの「クリエイティブ司書の推し本」は、またタイトルが改まることもあるでしょうし、日々本が借りられたり入替ったりすることで流動的に変化を続けます。 

その流動性こそが「クリエイティブ司書の推し本」の役目なのだろうと思います。本棚で眠りがちな本たちを、一度新鮮な空気と視線にさらし新陳代謝を図ること。そしてまた、各テーマの棚へと送り返すこと。いわば肺臓のような役割を、この柱棚が担っているというわけです…。

 
 
…看板は「ぱわぽ」で作ったほうがいいのでは…?なぜ字がこんなにも下手くそなのか?いろいろ疑念をお抱きになるでしょうが、まずは目をつむりながら下記の「WEB本棚」にて綺麗な棚の様子をお楽しみいただければ嬉しいです。
 
[BookShelf Image]:3
  
 
ついでに、初代「クリエイティブ司書の推し本」に厳選された本たちの表紙を写真で掲載しておきます。やっぱり、表紙が見えるのとそうでないのでは全然違いますな…。
 
 
 
アリス・マンロー『ジュリエット』

ノーベル文学賞受賞作家!

 
 
 
谷川健一『日本人の魂のゆくえ』

死生観が気になる1

 
 
 
フォークナー『八月の光』

アメリカ文学の重鎮

 
 
 
山下大知『いちばんよくわかるウィスキーの教室』

表紙がGood。その他にもたくさんウィスキー本あります。

 
 
 
マーク・メリ『今飲むべき最高のクラフトビール100』

酒ばっかりかよ!

 
 
 
『岩合光昭の世界ネコ歩き』

岩合光昭さん、犬の写真集もあったです。

 
 
 
与謝野馨ほか『私の死生観』

死生観が気になる2

 
 
 
馳星周『ゴールデン街コーリング』

直近の直木賞受賞作家さん!

 
 
 
『ずっと読みたい0才から100才の広告コピー』

発想を鍛える?

 
 
 
渡辺英綱『新宿ゴールデン街物語』

酒ばっかりかよ!2

 
 
 
小原玲『もっとシマエナガちゃん』

写真が綺麗な本なのにぼけてしまった。

 
 
 
エラ・フランシス・サンダース『ことばにできない宇宙のふしぎ』

さらっと読めそうだけど深い・・・?

 
 
 
『マルタイ公認 愛しの棒ラーメン:九州発の本格即席めん』

九州人全員必読。

 
 
 
小寺裕『和算って、なあに?』

やたら和算の本があったので…。

 
 
 
太宰治『ヴィヨンの妻』

太宰では『斜陽』をかつて推していましたが、今は断トツでこちら。

 
 
 
『団地のはなし』

装丁も綺麗!

 
 
 
tupera tupera『パンダ銭湯』

tupera tuperaさんの本はぜひ家でもっておくべき!

 
 
 
ショーン・タン『アライバル(Arrival)』

大人向け絵本の真骨頂!

 
 
 
安野モヨコ選『耳瓔珞』

読めば女心が、さらにわからなく…?

 
 
 
桐村里紗『日本人はなぜ臭いと言われるのか』

光文社新書のタイトル巧すぎな件。

 
 
 
梅田悟司『言葉にできるは武器になる』

なぜか父からおすすめしてもらった一冊。

 
 
 
『万年筆とインク入門』

万年筆は大人の証。

 
 
 
石川伸一『「食べること」の進化史』

「3Dフードプリンタ」ってなんですのん?

 
 
 
柴崎友香ほか『小説家の家』

家についての本なのか、「家のような」本なのか。

 


 
以上24冊が、栄えある(?)初代クリエイティブ司書の推し本です!
(写真の内容とWEB本棚の内容は、情報の更新状況により一致しないことがあります。)
 
またこの棚の様相が大きく変わりましたら、お知らせいたしますね。
それでは、次回の更新まで・・・。
 
(クリエイティブ司書/小宮山剛)
 
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