いま一番ホットな本といえば『黄色い家』。
黄色といえば「ぶん文Bun」。

というわけで黄色い新着本、入りました。

 

では、細かく見ていきましょう。

↑ 川上未映子の話題作『黄色い家』を中心に、黄色くしてみたエリア。いろんな本、いろんな黄色がありますね。それぞれどうしてこの黄色なのか、読みながら考えるのも一興。

(今月の1冊!)
『黄色い家』(川上未映子、中央公論新社)

↑ 「読みながら考える」ならこのゾーン。モヤモヤから論理的思考、理不尽に挑む、刑務所で読む。人間のあらゆる場所に「考える」があります。

↑ もちろん子どもだって変わらず考える。ゲームとは「考える」を冒険するための遊びです。ゲームを楽しむ、ゲームを作る。そしてロボットも作る。ロボットで話し合う。けどなんだかだんだん、きな臭いラインナップが……

↑ そして最大の思考停止、最大の理不尽が「戦争」。戦争の中で、戦争にいたるまでに、何がなされ、何がなされなかったのか。次の、今の戦争を止めるにはどうするか?

↑ あの頃の激戦地の暮らし、激戦を逃れた今の暮らし。ルールのない戦いが戦争なら、ルールのある闘いがスポーツ。そして戦争に至らないための地政学。

↑ 剣でなくペンを。暴力でなく理論を。書物とは、知恵を求め続け、文字を書き続けた人の足跡でもあります。

↑ 創造のいろいろな形。物語を作る、地域を作る。料理を作る。生きることは生むことと地続きです。

↑ Yes, 生きることは食べること。郷土の飯こそ至上なあなた、三度の飯より飯が好きなあなた。読もう、作ろう、楽しもう。

↑ 生きることは暮らすこと。家具配置から平屋の間取り、夫婦関係。そして生きるといえばもちろん「生き物」。現代人の大先輩、江戸時代の動物から恐竜まで。さらに視点を広げて、生きるのに欠かせない土木、環境、お庭。

↑ 生きることは、一緒に生きている誰かと共存することでもあります。外国、海と森、障がいのあるなし。そしてそれらを繋ぐ「ケア」。他者に思いを馳せることは、他者から思いを馳せてもらうことと一続き。

↑ 「じぶん」についても考えてみましょう。作家たちの素顔は、作家を形作った「じぶん」そのものでした。そして、世界の文学の翻訳は、他者を「じぶん」に引き寄せる作業でもあります。最下段は、唯一無二の「じぶん」を探る/探った本たち。

↑ そして、土と温泉、生き物、食べ物。世界そのものが巨大な他者であり、自分の延長なのです。

自分を探したい人も、自分を一休みしたい人も、ぶん文Bunにどうぞお越しください。
おなかすいた人は、村内の食べ物屋さんへどうぞ。事前にお店へ問い合わせると確実です。

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今回の特集棚&チョークアートは、「実はチョークアートの字を間違えたんです……」と正直に申告した「グラフィカル司書」。
特集棚&ブログ記事は、見つめ合うと素直におしゃべりできない(=他人と視線を合わせようとしない)「飛び出す司書」が担当しました。
素直が一番。

2024年 (令和6年)
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