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今回のご投稿は、ぶん文Bunネーム「ミルフィーユ」さんから。今回初めてご投稿いただきました!

 

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ミルフィーユさんのレビューは、柴崎友香さんの『寝ても覚めても』について。丁寧な字で原稿用紙に書いてくださいました


 

『寝ても覚めても』(柴崎友香)

 

まず、表紙を見て「この二人が主演の映画の原作なんだ」と思う人も少なくないと思う。世間を賑わせたのはいつだったっけ?なんて考えながら読んだのだが、ありきたりな設定や物語の流れに共感さえしてしまう。

 

初めのほうに「サスペンスドラマは一見同じように思える相似の中に潜む多様性や複雑性、そこに創造と悦楽がある」という会話をするシーンがあるのだが、もしかして本書もそうなのかと考えてしまった。

 

それなのに!終盤で主人公は全く共感できない行動を起こすのだ。しかし、それでは終わらなくて、さらに理解不能な行動も引き起こす。頭をグラグラ揺らされている感覚になった。

 

色んな人を巻き込んで傷つけて、一人で満足して、やりたいようにやる主人公のことが今でも分からないけれど、周りの人や世間体を気にして行動しないままだったら、きっと後悔したんだろう。

 

最後には全部失った主人公だけど、一つだけ希望が残る。これも、そのときの自分の気持ちを大切にして突き進んだからこそなのかもしれない。

 

読み終えて、わたしもそうしたいと思ったものの、まだその境地には遠いと感じている。

 


ミルフィーユさん、ありがとうございます。

自らの感覚や共感、そしてある種の決意も滲んだレビューですね!『寝ても覚めても』は芸能関連のニュースでも取沙汰された映画作品ですが、柴崎友香(ともか)さんの原作は第32回野間文芸新人賞を受賞しています。柴崎さんは『春の庭』にて第151回芥川龍之介賞も受賞されていますね。

ちなみにぶん文Bunの棚ではこのように並んでいます・・・。

柴崎さんの隣に並ぶ真藤順丈さんの『宝島』も超ド級のおすすめです!(こちらは第160回 直木賞受賞作)

\ぶん文Bunでの小説・エッセイの探し方/

「しばさきともか」さんと「しんどうじゅんじょう」さんが並んでいるのは同じ連(棚の縦列)の中でアイウエオ順に小説が並べられているからなのですが、その連は「作家の生年月日順」に並んでいます。ぶん文Bunの「森」(日本文学の棚)はそんな風に、右から左へと年表のように作家さんたちが並んでいます。

柴崎友香さんの例で言うと、彼女は1973年10月20日生まれなので、東京オリンピック(1964年10月10日)以降、日中平和友好条約(1978年8月12日)以前という時代枠に収められているわけです・・・。

ぜひぶん文Bunで、お生まれ年に近い作家さんを探して遊んでみたり、意外にも高齢(あるいはお若め)な作家さんを発見して学んでみたりしてみてくださいね。

 

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※※↓その他のレビューもご覧ください↓※※

 

ぶん文Bunネーム「ぽよ」さん — 『日本語のために』(池澤夏樹編)

ぶん文Bunネーム「ななろくに」さん — 『むらさきのスカートの女』(今村夏子)

ぶん文Bunネーム「ななろくに」さん — 『竜馬がゆく』(司馬遼太郎)

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 (クリエイティブ司書・小宮山剛)

2021年 (令和3年)
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